香水・化粧品メーカーのゲランは、今年創立180周年なのだそう。
それを記念して、このたび”顧客限定”の本がつくられた。題して
「美を旅するゲラン Guerlain is always with you」
巻頭に寄せられたステファン・ツァシス代表取締役社長の言葉によると
「(ゲランは)38年前、日本市場に最初に進出した外資系外資系化粧品・香水ブランド」であり、「それ故、このイベントを「日本女性の視点で見る」という特別な手法で祝うことに決めた」のだそうで、それがこの本の出版につながったのだという。
15センチ×12センチほどの小さな本には、ゲランの歴史や、伝説的なアイテムなどが、ふんだんな写真と共に紹介されており、最終章では、高橋恵子さん、佐伯チズさん、斉藤薫さんなどに混じり、私も拙文を寄せさせてもらっている。
国内の顧客に配られるほか、パリのサロンなどにも置かれるそうなので、機会があれば手にとってみてください。(書店売りはしていないとのこと)
20代後半の頃、当時流行っていたボディコン系ブランド(アライアとか)を身につけ、シャリマーの香りに酔いしれながら、
「私って一人前の女」
とすっかりその気になっていた(今にして思えばあまりに若かった)自分。中身は違えど、おそらく誰もがどこかに抱え込んでいるに違いない、そんな切ない記憶がチクリと刺激される本でもある。