序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2010年 12月 06日
毎年、暮れのこのシーズンになると、チューリッヒ市から分厚い封筒が送られてくる。ゴミの捨て方の細かいルールや、段ボール、古紙などの回収日を掲載した年間カレンダー等、ものすごい量の情報が詰まっている。しかもこれ、7カ国語での記載。 国の公式言語であるドイツ語、フランス語、イタリア語はもちろんのこと、ホワイトカラーエックスパット向けの英語、そして移民人口向けのスペイン語、ポルトガル語、最後の二つは何語かわからないけど、たぶんクロアチア語かトルコ語、セルビア語あたりの言葉だと思うが、実に丁寧。 なにしろ、市内の小学校ではクラスの半分が「ドイツ語を母語としない子供」という町。そういう子供達向けの特別クラスやサポート体制もなかなか充実していている反面、先の国民投票では右翼政党SVP(国民党)が提案していた「犯罪を犯した移民を祖国へ送り返すことを義務づける法律」というのが可決されたばかり。もっともこの選挙、いつもの例に違わず、フランス語圏はおおむね反対、ドイツ語圏の中でも都市部は反対だけど、田舎は圧倒的多数で賛成という顕著な二分化の傾向がみてとれた。いいかえれば、移民外国人が身近にたくさんいるようなエリアではなく、移民なんてあんまりご縁がない、という地域に限って、「移民=スイスを脅かす怖い存在」という心理が定着していることがはっきりとみえてくる。 ああ、よかった、都市部在住で、とほっと胸をなでおろすのは、まさにこんな選挙のあるときだ。 ちなみに、その選挙の際、国民党の採用したポスター(↓)は、白い羊の中に、一匹だけ黒い羊がいて、その黒い羊を白い羊さんたちが、柵(のどかなスイス牧場)の外に追い出そうとしている図。スイス牧場の地面は鮮やかに誇らしげなスイスの国旗模様、そして黒い羊はどこか人相(羊相?)が悪い。 娘の学校では、同級生の子供達(10歳)がこのポスターをみて「人種差別だ、ひどいぞ、これは!」と、おおいに色めき立ったそう。普段、スイス人の中でどこか遠慮がちに背中を丸めて暮らしている(リセは地元の村の住民からとってもきらわれているので)子供達の実感がこもった感想ではある。 余談ながら、この政党はこれまでにも、同じ羊さんシリーズの作品や、黒いカラスシリーズなどなど、物議をかもすポスターを次々に発表。世界各国の新聞でも、その「あっけらかんな人種差別的モチーフ」が驚愕のニュアンスと共にとりあげられている。たとえばここ。 #
by michikonagasaka
| 2010-12-06 17:14
| 混沌マルチリンガル
2010年 12月 03日
あっという間に師走を迎え、また今年も一年が暮れていきます(焦)。
フェアリーテールより、今月のおすすめ&新着アイテムをご紹介させていただきます。 北欧フェルトのネックレス ヴァンサンカン11月号で紹介されたフェルトコレクションから、新作のお茶目なネックレスです。花の色は三色からお選びいただけます。 20スイスフラン (約1700円) ヴィンテージクリスタルのジュエリー ロンドンの教会のアンティークシャンデリアで使われていたクリスタルグラスを使ったゴージャスなジュエリーのコレクションが揃いました。限定品です。70スイスフラン(約6000円)より エコなキッズジュエリー 空き缶をリサイクルしてつくられたキッズジュエリー。すべて一点もののため、ショールームのみでお取り扱いしています。エコなプレゼントにいかがですか。 リング15スイスフラン、ブレスレット20フラン シルクタフタのポーチ 微妙な光沢のポーチは、フェアトレードのシルクに一点一点手刺繍を施したものです。お化粧品やピルケース入れとして、また夜のお出かけ用バッグとしてもお使いいただけます。 ボルドー、ラズベリー、トープの三色。52スイスフラン(約5000円) #
by michikonagasaka
| 2010-12-03 23:11
| fairy tale & サステイナブル
2010年 10月 06日
フェアリーテール・オンラインショップより、今月のピックアップ
ポップでデザイン性の高いサラダサーバー。バンブーに植物樹脂を12層塗ってつくるられているので、水にも油にもまったく問題なく快適に使えます。ベトナムに古くから伝わる、日本の漆器とよく似た技術で、すべてハンドメイドでつくられています。パリをベースに頑張っている、小さなフェアトレードカンパニーから直接の買い付け品です。写真の色(フランボワーズ)のほか、オリーブグリーンとナチュラルもあります。 お肌にも環境にも優しいオーガニックコットンのナイトウェア。優しくシックなラベンダーグレーの色目がとてもきれいです。ゆったりとしたAラインのデザイン、精緻なハンドステッチで、室内着とはいえ、とてもエレガントな一着となっています。 こちらはパリのセレクトショップなどで密かな人気のヴィンテージスタイルのネックレス。デザインはパリ、生産地はインドのフェアトレード・アイテムです。カジュアルにもゴージャスにも身につけられる優秀アイテム。二重に重ねても素敵です。 フェアリーテールの大人気シリーズ「プルトップコレクション」より、花のモチーフのポシェットショルダー。リサイクルされた空き缶のプルトップを丁寧に洗い、光沢がでるように磨いた上で、ひとつひとつかぎ針編みでつないでつくられた商品。デザインはミラネーゼ、生産地はブラジルのサンパウロです。 #
by michikonagasaka
| 2010-10-06 00:30
| fairy tale & サステイナブル
2010年 10月 05日
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by michikonagasaka
| 2010-10-05 19:15
| お知らせ
2010年 09月 21日
ここ数ヶ月ほど、原因が特定できない食物アレルギーに翻弄されてきたが、本日、地元の大学病院で受けた詳細な検査により、豆グループへのアレルギー反応がコンファームされた。このグループのもっとも典型的な代表選手はなんでも大豆なんだそうで、グループの名前がそもそも「大豆アレルギー」であることを知った。 けれど昨晩もみそ汁の中に豆腐が入っていたし、高野豆腐の煮物なんてのもぱくぱく食べた。数日前は枝豆を食べたし、冷蔵庫にはもやしが入っている。今日の検査では、実際の食べ物サンプルを使ったが、そこで強烈に反応したのはレンズ豆とキドニービーン、そして小粒のインゲン豆(白)。これまでの人体実験(?)によって、ひよこ豆と大豆と小豆はどうやらオッケーであることを私は知っているが、「そもそもこのグループのアレルギー患者で大豆に反応しないというケースは非常に珍しい」と担当ドクターはいう。 これ、パーマネントな傾向と理解していいのか。それとも、今は単なる休眠状態で、そのうち大豆アレルギーの人にほんとになっちゃうんだろうか。だとしたら、私の日本人としてのアイデンティティーは激しくぐらつきそう。そしてなにより、そんなの悲しすぎ。(大豆ってことは、だって、醤油も味噌も納豆もぜーんぶ駄目ってことですよ) 醤油と味噌を一切とらない人間を、日本のパスポートを持ち、日本語を解するとはいえ果たして日本人と呼んでいいものかどうか。おまけにその人間は、過去20年余り、日本の住民票も持たなければ、選挙にも参加せず、所得税以外の税金を払っていないわけだし。 とりあえず、レンズ豆とキドニービーンとインゲン豆は、残りの人生における「禁止食べ物」となってしまった。フランスのピュイというところの名産、グリーン・レンズ豆というのが私は大好きで、キッチンにはこれまでずっと常備してきたし、しょっちゅうあれこれ趣向をかえてつくっては楽しんできたというのに。そして、まあなくてもさほど支障はないとはいえ、チリコンカルネ系、中南米方面の豆料理とか、トスカーナの豆サラダなんかもかなり好きだったから、これらが全面禁止となるのはやはり寂しい。 願わくは、大豆とはずっと仲良くやっていけますよう・・・。(←これ、文字通りの悲願だ) #
by michikonagasaka
| 2010-09-21 22:59
| 身辺雑記
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