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序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2010年 05月 02日
![]() 娘の学校の春休みにあわせ、女二人でミラノまで出かけてきた。 最後にミラノに行ったのは一体いつだっけ・・・と、思い出せないくらいに長らくのご無沙汰。おまけに考えてみたら仕事でなく休暇でミラノに行くのは、なんと人生初めてだった。チューリッヒから電車でたった三時間ちょっとという近さなのに、なんで今まで行かなかったんだろう。失われた時間が少しばかり悔やまれる。 ドゥオモの広場まで頑張れば歩いていける距離にあるホテルに泊まった。夫が予約してくれので、到着するまでどんなホテルか把握していなかったが、クラシックで、ちょっと隠れ家的なプチホテルといった趣は、今どきのヨーロッパ、ましてやモダンデザインのメッカ、ミラノにおいては、むしろレアで貴重な穴場といえるかも、などと思っていたら、ホテルのコンシエルジュのおじさんが曰く、 「日本のお客さんは私どものところは非常に少ないですね~。ミラノにいらっしゃる日本の方は、モダンでミニマリスティックなデザインホテル系をお好みになるようですので」。 「ではどちらのお客さんが多いんですか?」と尋ねると、 「ああ、それはもう圧倒的にロシアの方で・・・」 とのお答え。 そういえば、モンテナポレオーネ界隈でも右から左から、ロシア語がたくさん聞こえてきた。プラダの二階で娘が無邪気に開け放ったドアの向こうには、プライベートなフィッティングルーム空間があって、そこではロシアの若いカップルが、店員に何十着も服を持ってこさせては、シャンパン飲みながら試着の真っ最中。 「I am sorry!」と恐縮する私に、彼らはスマイルで 「ノープロブレム」。 お馬鹿な娘は、そこに繰り広げられる夢のようなショッピング空間に目を見張り、なかなか出て来ようとしない。 別の子供服の店では、 「英語わかりますか?」と尋ねると 「ロシア語ならわかりますけど」 と、裸同然の店員の女の子。娘が何気なく壁にかかっていたTシャツを手にとろうとすると、やんわりと制し、 「It is very expensive!」(つまり、私たち向きではないということを彼女はいいたかった)。 そうかと思えば、ランチタイムに賑わうセルフサービスの今ふうのカフェでは、あっちこっちに「オーガニック」とか「スローフード」のアプローチを示すサインやポスターなどが目につき、普通に働いているミラノ人たちは、そういうところでヘルシーにサステナブルにランチをする、という感じ。しかも、こういう店のフォッカチオとかサラダなんかが、なかなか美味しいのである。以前はめったにお目にかからなかったホールウィートやライ麦系のパンも、こうした店ではごく普通に(それもかなり高いレベルのものが)供されているのもなんだか新鮮。 昔は昼の一時から三時くらいにはどの店も閉まってたものだったが、今どき、そんな店は(少なくとも町の中心街)には、ほぼ皆無。 ブレラエリア(ミラノのノッティング・ヒルといわれているらしい?)で、妙に人だかりがしているのでなんだろうと思ったら、そこはこの3月にオープンしたばかりというマーク・ジェイコブスのコンセプトストアだった。カフェも併設されていて、パリのコレットをもっと原宿風にした感じだったけど、そういえば、道行く人が、みんなここのショッピングバッグ(でも大物は買ってないので、誰も彼もミニサイズのバッグばかり)を持っているではないか。まるで京都の京極あたりで、「とりあえず記念にお土産を」みたいなそのノリに、しばしのけぞる。バッカみたいと一瞬思ったけど、いやいや、そういう健気な好奇心、ささやかな物欲をせせら笑うようなスノッブな態度はやめておこう、と、ただちに反省。 途中、おそらく花粉症か、なにかのアレルギーで、目が痛くて開けていられないことが二度ほどあり、サングラスをかけてカフェにじっと座っている、という哀しい状況に見舞われたが、それ以外は、とても楽しく、そして「かつて私が見知っていたミラノ」との違いをあれこれ発見して、ミラノを通してみた世界の変化、みたいなことを考えたりもしていた。 スイス生まれの娘は、 「ミラノって汚くてうるさいところだね~」 と、目の付けどころからして、すでにスイス人的なのが母としてはやや不甲斐ない思いではあったが、そんな彼女も、買い物や観光(一応、しました。たとえばドゥオモのてっぺんまで登っちゃうとか)、そして美味しいご飯を目一杯楽しんだ模様。やれやれ・・・。
by michikonagasaka
| 2010-05-02 02:52
| 身辺雑記
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