
本日は、
ヴァンサンカン連載記事用の撮影日。実は10日ほど前に予定されていたのだが、アイスランドの火山灰の影響でカメラマンの小野さんのフライトがキャンセルになり、お互いのスケジュールを調整した結果、今日まで延期になってしまったのだった。
あいにくの雨模様。で、自宅兼仕事場がそのまま撮影現場に。本日は階段と、窓枠を背景に使用。こんなとき、ヨーロッパの古い家(我が家は築120年ほど)は、撮影背景には事欠かず、便利なことこの上ない。
いつものことながら、たった一枚の写真を作りこんでいくまでの試行錯誤はひらめきと忍耐の総結集だ。私は大して役にも立たないにわかアシスタントだが、レフ板を持ったり、ドライヤーで風をつくったりと、子供の工作に通じる楽しさを味わいながらの一日。お付き合いの長い小野さんとは、けっこう真面目に仕事談義などもしたが、「近頃の日本の雑誌はほんとにつまらない」という点で意見が一致。世が雑誌黄金時代だった頃とは比べ物にならない質の低下、役割の低下、インパクトの低下。しかしこうした低迷ぶりを嘆いたところでどうにもならない。一職人として、少なくとも、自分に与えられた仕事には、それがどんな小さなものであろうとも、高いクオリティを宿らせ続けていきたいものだ。たとえ、それがあだ花に終わるのだとしても・・・。そして、今どきの日本の原稿料では、日本以外の先進国ではまったく食べていけないとしても・・・。
ちなみに本日撮影分はヴァンサンカン7月号より順次掲載予定。