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序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2010年 08月 02日
![]() ![]() イタリアのウンブリア地方にある友達の別荘に家族で一週間お邪魔。大人4人、子供4人でのんびり、にぎやかに過ごした。うちの家族だけだと煮詰まってストレス満開状態になるけれど、よその家族(それも仲良しの)と一緒だと、子供達もそれなりに行いや態度をコントロールするので、「ヴァカンスは他家族と一緒に」が、ここ数年の我が家の家訓である。 友人は、もとケータリングのビジネスを起業した経験を持つ筋金入りの料理好きなので、毎回、ご飯の時間が待ち遠しかった。最後の夜は、それではお礼にお口汚しをということで、そのへんのスーパーで調達した食材で、「なーんちゃって日本のご飯」を披露させていただいたが、これがことのほかうまくいって、イタリアご飯にちょっと飽き気味だった向こうの子供達(何しろ先方の家族は、6月末からずっとそこにいるわけで)も大喜びでたくさんおかわりしてくれた。 その後フィレンツェに数日滞在したあと、帰路スイス。コモ湖を過ぎ、国境を越えたところにある巨大なアウトレットFoxtownに、渋滞を避ける目的もあり、生まれてはじめて立ち寄ってみた。これまでいろんな人からここに行ったという話を聞いていて、もともとアウトレットとかモールとかいうもの自体が大嫌いな私ではあるが、ものの試しにと出かけてみたわけだが•••。 案の定、大嫌いだった。ヨーロッパ全土からの観光客が、それこそお買い得品をしとめようと物に群がるその様子が、もう駄目。巨大な閉じられた空間は、ただただ歩くだけで疲れ、プラダだろうが、ラペルラだろうがグッチだろうが、こういうジャンクな空間にあるというだけで、見る意欲限りなくゼロに。子供のレインコートが必要だったのでなんとなく探してみたが、結局2時間歩き回って気に入るものは見つからず、徒労感残るのみ。歩き疲れた娘も、 「お買い物はさ、道をぶらぶら歩きながら目にとまったブティックに入って、ああだこうだいいながらするっていう方が、全然楽しいよね」 と、私の遺伝子がそっくりそのまま受け継がれたような発言をぼろりとする。 買い物という行為における「楽しい部分」は結局、この空間ではまったく見いだせず、しかも、本当にお得な値段になっているのかといえば、必ずしもそうでないようであるところも、なんだかあざとい感じがして実に興ざめ。個性のある店で、一期一会的な物との出会いを果たすというのが、私的買い物の最大の意義なのであるからして、この没個性的/超大衆的な空間でうろつくことは、気分がみじめになるばかり。 それに比べ、フィレンツェの小さな路地で発見したとてもお洒落なセレクトショップでは、店の人と言葉を交わし、作り手についての話を聞いたり、品物を丁寧に包んでもらったりと、ささやかながら、それはそれはゆったりと忘れがたい買い物体験をした。結局今回の休暇中、私が個人的に買い物をしたのは結局この店のみ。それも大判の麻のショールを一点買ったのみ。地元の工房でつくられているというそのショールは染色の具合といい、織りの具合といい、実に上質の仕事が施されており、よく似たタイプがたとえばH&Mあたりではおそらく10分の1以下の値段で買えるんだろうが、いいの、いいの、私はクオリティと品物にドッキングした思い出のほうで勝負するから、と、気分的にはとっても幸せだった。 さて、お休み気分とはそろそろお別れして、たまった仕事や家事や雑用を順に片付けはじめなくては•••。
by michikonagasaka
| 2010-08-02 18:39
| 身辺雑記
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