序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2011年 09月 22日
もう本当にすっかりご無沙汰してしまって、なんと申し開きしてよいものやら・・・・。
その間、フェアリーテール、オンラインショップを中心に継続してはいたものの、私自身の身辺が少々ごたついていたため、あれやこれやがずいぶん滞ってしまいました。ま、人生、ときに思い切って優先順位の総見直しをするべきときもあるもので、滞りの数ヶ月もそれなりに意味あることだった、と、多少の言い訳もこめて総括したりしています。 さて、そのフェアリーテール、ようやくまた、少しずつむっくり起き上がりつつあります。 その第一弾は買い付けツアー。これまでお試しでロンドンやフランクフルト、その他、いろいろのぞいてみましたが、やっぱり基本のパリに戻ることにして、このたび、9月初旬、サロンのシーズンにあわせてパリに出かけてきました。 最初に訪れたのはエシカルファッションショー。これはサステイナブル系のファッションブランドを集めたこじんまりとした展示会で、私も過去、何度も訪れていますが、今回は場所をカルーセル・デュ・ルーヴルに移動しての展開。ここではしかし、さほどピンとくる作り手には遭遇せず、そんな中、ネパールで上質のカシミアショールをつくっているブランド、そして、チェコではやり上質かつシンプルなリネンの服をつくっているブランドをピックアップ。来シーズン用にいくつかオーダーしてみました。 次いで訪れたのが、プルミエールクラス、プレタポルテ、そしてビジューの展示会。プレタポルテの中に、エシカルファッションコーナーがある以外、これらの展示会はごく一般のファッション系の展示会なのですが、数年間、エシカルものをフォローしてきたせいか、会場をぶらぶらしているとなんとなく匂うんですね、エシカル波というか、エシカル臭というか、そんなことを表立って全然うたってなくっても、なんとなくわかるんです、あ、この人、フェアトレードやってそう、とか、農薬つかってなさそう、とか、そういうことが。これは、むしろ理想的な買い付けの形で、要するに商品の可愛さとか魅力、質の高さといったものが、まず最初に目につく。次いで、そこにエシカル波が漂っていたとしたら私は迷わず、声をかけます。最初に「エシカル」というくくりがあると、どうしてもそのくくりの中でなんとかいいものを探そうと躍起になるけれど、「エシカル」のくくりから自由であると、ものを見る目ももう少し(ポジティブな意味で)厳しくなる。それは結果的にフェアリーテールのラインナップの質の向上にもつながるはずで、やはりウェルカムなこと。 こちらでは、そんなかんなでいくつかの出会いや発見がありましたが、その中から発表前のこっそり情報を少しだけ。 まず、角(ホーン)素材のジュエリーでこれまでもご好評だったクルゼリタからは、初のサファイア入りシリーズが登場.フェアリーテールも思い切って、少しオーダーをかけました。入荷は10月末頃の予定です。 それからインドのウッドプリント仕上げのフェアトレードコットンをつかったお洒落なチュニックブラウスいろいろ。つくっているのはスペインのイビザ島在住のジェーンさん。 インド出身の女性がロンドンで立ち上げたラグジャリーブランドから、お洒落なパーティバッグもついでにオーダー。こちらもクリスマスシーズン前までには入荷の予定です。 さて、先週の土曜日はチューリッヒ郊外で開かれたマーケットに参加してきました。主催するのは知的障害をかかえた人140人余りが暮らすホーム。プライベート財団の経営するホームですが、規模といい内容といい、ここまで充実したものを、風光明媚な素晴らしいロケーションで運営していることにまずは感銘。ここで障害者のお世話をしている女性と少し話したのですが、このホームでは、どんな障害をどの程度もっているのか、というような形で入居者をカテゴライズすることを極力避け、AさんはAさん、BさんはBさんというそれぞれ個性ある一人の人間として彼らに接し、個々の個性をあるがままに受け入れる姿勢を貫いているとのこと。 おおらかで柔軟な人間観というのでしょうか。なんでもカテゴリーに押し込んで、はい、終わり、と片付けてしまいがちな「文明社会」において、このような姿勢にはなかなか見るべきものがある、と、私はシンプルに感動しました。スタンドを訪れるお客さんとにぎやかに談笑しながら、そしてケアテイカーに伴われながら、自分たちで稼いだお金をもってスタンドをひやかしやってくるホームの住民たちとも言葉を交わしながら、秋の一日を少々物思いにもふけりながら楽しく過ごすことができました。
by michikonagasaka
| 2011-09-22 02:29
| fairy tale & サステイナブル
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