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序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2012年 09月 22日
本日、チューリッヒは秋晴れの金曜日。こういう日は、なんとはなしに「今日一日をプロダクティブなものにしよう」という意欲がむらむらと沸いてくる。
というわけで、朝は6時に起床。シャワーを浴びて、朝日新聞デジタル版などを読みながら朝ご飯。昨日、所用で出かけたオーストリアのファーマーズマーケットみたいなところで買ってきたライ麦のパンが思いの外美味しく、それにエシレのバターと、自家製いちじくジャム(いちじくは庭で採れたものです!)をつけていただく。 娘を学校に送り出した後、私は近所の森に犬の散歩に出かけ、とって返してその足で町中のビュルクリプラッツのマーケットへ。春菊とか水菜といった和野菜を売っている愛用オーガニックの店で野菜を少し。お隣のチーズ屋さんでヤギのチーズやロックフォール、ブリア・サヴァラン(食通で有名な彼の名を冠したそれはそれは濃厚で美味しいチーズ)、そしてスイスで一等美味しいと私が思っているSbrinzというチーズなどを買う。それから花屋さんで大輪のアジサイとうっすらとした青紫の桔梗の花などを少し。そのまま車を飛ばして郊外のフィッシュマーケットまで遠征し、ボンゴレと小アジなどを購入。 大急ぎで家に戻り、まずはピアノの練習を一時間くらい。ドビュッシーのプレリュードの中の新しい曲の読譜作業にかかっていたらあっという間に時間が経過。おととい練習したときより、ほんの少し、曲の全貌が霧の中から浮かび上がってくる感じでちょっと嬉しい(とかいって全然見当違いだったりするかもしれないけれど)。 このままずっとピアノの練習をしていたい気持ちを振り切り、メールの返事を書いたり、確定申告の最終作業をしたりという(大嫌いな)事務仕事をしたあと、さてと、ちょっと仕事をするか、と気持ちを奮い立たせて書きかけの原稿にとりかかる。すでに大方終了している書籍用書き下ろし原稿に加筆をする作業を二時間くらいしていたら、娘が学校から帰ってきた。おやつを食べさせ、学校での話などを聞く。 娘は夕方からバレーボールのトレーニングに出かけたので、その間、私は再び犬の散歩。戻ってから今度は夕食の準備。朝買ってきたボンゴレでパスタをつくり、その他、野菜をちょこちょこ料理しながら、久しぶりにシューベルトのピアノ即興曲を聞く。BGMとして音楽を聞くというのが基本的に不可能なたちなので、瞬く間に料理の手はとまり、曲に聞き入ってしまう。おっとっと、ごはんつくらなくっちゃ、といったん耳をシャットアウト状態にして、再び料理モードに切り替え。帰宅した娘と二人で晩ご飯を食べながら私は冷たいシャブリのワインを、娘はウーロン茶を。 後片付けをしながら、明日、お客さんがあるので、そのためのマリネ料理を一点仕込んでおく。揚げ物をしたのでなんだかあたりが魚臭く、そこいら中に油が飛んでしまった。「あ〜あ」とため息をつきながらも、頑張ってきれいに掃除。どこやらでスピーチをしてきたという夫が帰宅したのでご飯をあっためてあげて、最後のチーズのところだけお付き合い。またまたワインをたくさん飲んでしまっていい感じにほろ酔い気分だけど、まだ全然眠くないのでこうしてどうでもいいことを綴ったりしている。 日中の秋晴れが嘘のように、今、外はしとしとと雨が降っている。夏の終わりに息子がアメリカの大学に行ってしまって以降、なんだか家の中が妙に静かで、そして私は自分の時間がずいぶん持てるようになった。けれど時間が増えたからといって、生産性が高まるというようなことはもちろんなく、すべてはディシプリンにかかっている。元来が怠け者で享楽主義な私は、ややもすると「ああ、本当になにもしないサイテーの一日だった」と憮然たる思いで床につくことが少なくない。そういうときは自分でもなんだか気分が悪く、それを翌日に持ち越すとますます気分が悪くなる。 たまに今日のような「模範的な一日」を過ごせた日は、やはり気分も上々で、ああ、毎日こうありたいもんだ、とつくづく思う。明日は雨模様という予報だけれど、まずは早起き(←これはかなり得意)して、そしてよき一日のスタートを切りたい。今、心を占めるいくつかの事柄を避けることなく、けれどそれに翻弄されることなく、辛くなったり悲しくなったりするときは馬鹿な冗談に紛らせてこれをやり過ごし、そんなふうに淡々と仕事したり子供と向き合ったりしながら一日を無事過ごせるといいなと思っている。さて、これからは少し本を読んで、眠くなるにまかせることとしましょう。秋の夜長というには周りの景色も匂いも音(鈴虫の声、とか)も、それはそこ、日本じゃないわけだから今ひとつイメージとの齟齬を来すけれど、今晩はそれでもなんだか「秋の夜長」の心境である。夜長のお供に美味しいポルトーワインでも飲むとしますか。
by michikonagasaka
| 2012-09-22 07:33
| 身辺雑記
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