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序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2014年 09月 25日
![]() ひとつのうそがほころびて ふたつ、みっつのうそがほころびて よっつ、いつつのうそがほころびて 最後になにもなくなった 字句どおり、額面どおりに受け止めて 辻褄を合わせようとしてきたのに ひとつのほころびが ひとつの不信をつくり ふたつのほころびが ふたつの疑問にかわり みっつのほころびが みっつの確信をうながし 最後になにもなくなった うそも方便とひとはいった それもそうだ、と相づちをうった まさかそこでいわれている「うそ」が そんな大きなうそとは知らず 自分がめでたい馬鹿者であるとも知らず うそも方便といったその言葉そのものでさえ 実はうそだったなどと どうして疑ってみることができようか 疑ってみることができなかったから 最後になにもなくなった ああ、どうして、そんなに涼しい顔をして 小さなほころびが つぎのほころびを余儀なくし つぎの小さなほころびが また次のほころびへと伝線し 伝線が伝線を生み出し つーっと一本の大きく太い破れ目となった その破れ目がつま先まで達して 最後になにもなくなった どこでどのうそをついたのか バックアップをとりつづけなければ おかしなことになってくる あっちにこう言い こっちでこううそぶき 前で笑い 後ろで舌を出し インチキが増大して 最後になにもなくなった ああ、どうして、そんな涼しい顔をして うそつきは泥棒のはじまり そういって大人は子どもをこわがらせた うそつきは泥棒のはじまりだなんて そんなの、それ自体、大うそじゃないの そこに気づいたときからはじまる 死ぬまでつづく、うその上塗り ふくろうには、でもときどきみえる ほころびの先にあるものが そして 最後になにもなくることが 詐欺師もペテン師も 手品師も泥棒も 妻も夫も恋人も 親も子どもも うそをついてほころびをつくり だからまたうそをついてほころびを肥大させる 最後になにもかもなくなってしまうまで ああ、どうして、そんな涼しい顔をして 懲りない動物 人間 その人間の中の とりわけうそつきな人たち 最後になにもなくなったら あなたは誰になんのうそを つくのでしょう うそが方便であることを越え うそがそれ自体で目的となる 走り続けなければ死んでしまうかのように そうしてうそは一人で走り続ける 最後になにもなくなっても 変わらず走り続ける かわいそうな 打ち捨てられて休むことのできない うそたち
by michikonagasaka
| 2014-09-25 20:28
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