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序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2014年 10月 01日
![]() 普段はいい加減な人間だが、一応、仕事のときは真面目にやる。長年の習慣なので、これはきっとこの先も変わらないと思う。 仕事、と一口にいっても、(本当をいえば)小手先ですーっと片付けられるようなものも実はけっこうある。長年、同じようなことをやっているわけだから、ちょっとはコツも覚えるし、いくばくかのパターンのようなものも出来上がって、そうしようと思えば、さささっと流すことだってできる。そういう類の仕事の依頼も、正直なところ少なくない。 でもそれをいっちゃあおしまいだろうと思うから、どんな小さな、どんな「簡単な」仕事でも、これで私、相当、一生懸命やるのである。いわゆる「時給」的観点からみたら、どう考えても割に合わない、それはもちろんそうなのだけれど、いいのだ、そんなことはどうだって。 さて、そのような日々の中、常にもまして一生懸命取り組んでしまう仕事というのが時々あって、それはまずはテーマが面白いとき。次いで、一緒に仕事をする人間関係に恵まれているとき。机の上はとっちらかり、頭の中もとっちらかるが、そのカオスの中で一つ、また一つとレンガを積み上げていく道程というのは、それはもう「小手先」などということとはまったく無関係の、ただただ静かで地味で豊かな時間。 というわけで、最近の仕事の中で、そうした恵まれた位置づけにあったのが、現在発売中の「家庭画報」掲載、カルティエのパンテール・コレクションのページだ。詳しいことは省くけれど、この名高いコレクションの生みの親であり、当時のカルティエ・ディレクターだったルイ・カルティエ氏の「愛人だったといわれている」女性、ジャンヌ・トゥーサンに焦点をあてて書いた記事。ベルエポックから二つの大戦をへて、1970年代まで、女性としてもクリエイターとしても生涯現役であり続けた、このベルギー出身の女性のことは、だがごく最近まで、フランス国内ですら、ほとんど知られていなかった。そんな彼女の「人となり」を、取材や資料を通して掘り起こしていく作業は、まるで一人の女性の生涯を一緒に生きていくような臨場感と高揚感をもたらしてくれて、本当に楽しかった。 もちろん誌面には限りがある(それも、すごくある)ので、知り得たこと、感じ得たことのすべてをそこに記すことは到底不可能。ダイジェストとしかいいようのない仕方でしか、それを表現できない寂しさはあるものの、100のことを1にする、という作業そのものもまた、実はこれはこれで楽しいことなのだ。全部を見せない、出さないどころか、ほとんどすべては見せられない、出せないという縛りの中で、少しでもエッセンスを表現することができたのならば、それはどんなに嬉しいことだろう。 美容院などで、パラパラっとご覧になっていただければ幸いです。
by michikonagasaka
| 2014-10-01 01:11
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