序文にかえて
パリを皮切りに、アメリカ、ロンドン、そしてスイス等、国外が人生の半分以上になりました。多様な人々や文化や言葉に晒されるのがごく当たり前の日常。その中で色々なことを思ったり考えたりします。音楽と文学と哲学とお酒が、たぶん一番好きなことですが、昨今の国内外の状況には、いつまでもapoliticalでいられるはずもなく、ここでもときどき政治のことを書いたりします。
最新刊 「パリ妄想食堂」(角川文庫) 近著 「神話 フランス女」(小学館) 「難民と生きる」(新日本出版社) 「旅に出たナツメヤシ」)(KADOKAWA) 執筆依頼、その他、お問い合わせはmnagasakaアットマークbluewin.chまで カテゴリ
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2007年 05月 22日
最近練習している曲は、ラヴェルのソナチネと、ブラームスのインテルメッツォ(Opus 117)。
その前のシューマンの「蝶々」にくらべると、いずれもボリュームが少なめなため、ちょっと一息という感じだが、それでもなかなかすーっと弾けるようにはならず、こつこつ練習を重ねる日々。 実は、この夏、またまた引越しを予定しているため、おそらくは今、やっている曲が先生との最後の曲ということになる。最後のレッスン日(6月末)を思い描くだけでなんとなくうるうるきてしまう感傷的な私。この二年間、忙しい時間をやりくりして、それでもよく練習したと思う。うまくできない自分に怒り、苛立ち、それでも少しマシに弾けるようになってくると、やっぱりそれはとても楽しくて、放っておけば仕事も用事もそっちのけで、いつまでもピアノの前に座っていそうになる、そんなピアノの中毒性をも知ってしまったのがちょっとコワイが・・・とにかく総じて幸せな時間だったことは確かだ。 白状するが、ラヴェルもブラームスも、私の短くうすっぺらなピアノ人生の中でははじめて手がける作曲家(だと思う、たぶん)。ドビュッシーとかラヴェルなどのおフランスな世界は、子供の頃はもちろん無縁だったし、大人になってからも、鑑賞者として長らくあまり好んで開拓したわけではなかったが、やはり、独特の世界だな、とつくづく思う。そのたゆたう、少し霧がかかったような音の世界は、だが、音楽以外の分野で私が長年、慣れ親しんできたフランスとは、必ずしも重ならない。なぜなら私の知ってるフランスは、もっと明快で理性的で、なおかつ官能的な世界だから。いってみれば、デカルトとキャロル・ブーケとヴェルサイユ宮殿の庭園とマリー・アントワネット(オーストリア女だが)に象徴される、そんな世界。それとドビュッシーとかラヴェルって、やっぱり微妙にずれるんだな~。 対するブラームス。いいですねぇ、この荘重な世界。おフランスにかぶれる以前の私は、大学でヘーゲルの講義なんかを聴いてたし、最初に敬愛した作家はトーマス・マンだったし、ゲーテインスティテュートでブレヒトのテクストなんかを読んでたくちなので、そもそも、実はけっこう好きな世界なのだ。本当は、ソナタとかバラードなどを弾いてみたいのだが、もちろん全然難しすぎでお話にならないので、とりあえずは、たくさんあるピアノシュテュック群から一曲、先生と一緒にこの曲を選んだ次第。 ちなみに私の夢は、将来、娘とのデュオでブラームスやベートーベンのチェロソナタを弾くこと。引越しのごたごたで、残念ながらピアノのレッスンはしばらくお預けとなることだろうが、気を長くもって(←これ、大の苦手事項)、夢の実現に向けてこつこつ(←これも大の苦手事項)励んでいこう!
by michikonagasaka
| 2007-05-22 19:43
| 身辺雑記
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