少し前のことですが、L-クルーズに
オーガニックコスメの話題をアップしました。
記事中でも少し触れた「オーガニック規格」の件、フェアトレードもそうなんだけど、いくら「勉強」しても、自分の頭の中でなかなかすっきり整理できない。
ところで、以前に「マックスファバラー・スイス」(フェアトレードのラベリング組織)の元社長にインタビューしたとき、彼女がこんなことを言っていたのが印象的で、いまでもことあるごとに思い出しては「ふんふん、そのとおりかも」とうなずいている。
「同じ”持続可能な発展”(Sustainability)の分野でも、フランス語圏スイスとドイツ語圏スイスではその取り組み方の好みが、かなり違うんですよね。
フランス語圏の人々は、どっちかというとソーシャルな、つまり貧困とか、人権といった方向に敏感。対するドイツ語圏の人々は、どっちかというとエコロジカルな、つまりCO2とかリサイクルといった方向に敏感。だからフェアトレードはフランス語圏、オーガニック野菜はドイツ語圏でより広く認知されている、という結果になるんですね。
全国規模のスーパーチェーン(コープやミグロといった)でも、そのへんの消費者動向を意識した品揃えになっており、商品構成はかなり違っているんですよ」
小国スイスの言語圏による「分断」は、こんなところにも・・・と、いつも肝に銘じている。